中島董商店の想い Philosophy of NAKASHIMATO CO., LTD.

社是
(らく)(ぎょう)(かい)(えつ)

志を同じくする人が、仕事を楽しみ、
困難や苦しみを分かち合いながら
悦びをともにする、という考え方です。

社訓
  • 道義を重んずること
  • 創意工夫に努めること
  • 親を大切にすること
大切にしている教え

世の中は
存外公平なもので
あるということ

社是・社訓について

創業者の中島董一郎は、仕事の基本的な考え方について次のように語っていました。「志を同じくする人と業を楽しんで悦びをともにする、そこに仕事のやりがいがあると思います。まず心がけなければならないのは、道義を重んずること。つまり目先の損得ではなく、何が本当か、正しいかということを判断の基準にすることです。しかし、それだけでは目的を実現することはできません。そこで次に大切なのは創意工夫です。世の中は存外公平なものであり、もし公平でないと感じることがあれば、道義を重んずることに問題はなかったか、創意工夫に欠けていたからではないかと反省をしてみてください。そしてもう一つ、親孝行をしてください。わが子を思う親の気持ちをありがたく感じ、それに報いようとする気持ちが親孝行です。したがって親孝行のできる人とは、人の好意をありがたく感じ、それに報いることのできる人です。そういう人の周囲には、また好意を持って接してくれる人が集まり、その会社はおのずから発展するはずです」。
私たちは中島董一郎の仕事に対するこうした考えを、誇りを持って社風として受け継いでいます。

大切にしている教え『世の中は存外公平なものである』

創業者中島董一郎は若き日に「世の中は横着者やずるい者が得をするように見えることもあるが、長い目で見ると誠実で真面目に努力する人が認められるもの」という主旨の文章に出会い、深い感銘を受けました。以来、生涯を通じて「世の中は存外公平なもの」 と信じ、どのような困難にあっても「何が本当か、何が正しいか」を判断基準に創意工夫に努め、お世話になった方々への感謝の心を大切にし続けました。1992年までは社訓の一つでもあったこの言葉を、私たちは今も大切な教えとして継承しています。

めざす姿

  • わたしたちの使命

    「日本と世界の架け橋」となり、食文化の発展に貢献する

  • 2035年の目標

    2歩先の価値にこだわるお客様の新体験を大切にし、その先にある持続可能な社会の実現を支援します

  • 行動指針

    「将来を考え行動する」
    「多様性に富む」
    「足跡を残す」

次の時代を開けてきたのは、私たちです。

従来の食文化がまだ色濃く残る大正時代。
創業者、中島董一郎は、欧米に渡り食文化の充実ぶりを目の当たりにしました。

当時の日本食にはないおいしさと栄養価の高い商品に衝撃を受けた中島は、世界各地の品質の高い商品を日本に紹介して、
日本の食文化を向上させることを決意します。

「本当にすぐれた商品だけを、お客様にお届けしたい。」

彼の厳しい目によって選び抜かれた商品は、その後の日本の食文化を大きく開拓することになりました。

今でも世界中には、すぐれた商品が次々と誕生しています。
私たちは中島から受け継いだ「品質を見極める目」を大切に、これからも安心して食べられるおいしさをお届けしてまいります。

創業者について

創業者 中島 董一郎

中島董一郎は、1883 年に愛知県西尾市で生まれました。
1907 年に水産講習所(現在の東京海洋大学)を卒業し、1909 年に缶詰会社の若菜商会へ入社しました。
1912 年に農商務省の海外実業練習生として欧米に渡り、旅先で出会った オレンジママレード や、ポテトサラダに用いられている マヨネーズ のおいしさと栄養価の高さに魅了され、帰国したのち、缶詰仲次業の中島商店(現在の中島董商店)を創業しました。その後、食品工業株式会社(現在のキユーピー株式会社)や株式会社旗道園(現在のアヲハタ株式会社)などの会社設立にも携わりました。

中島董一郎は、缶詰の製造に対して次のように考えていました。「缶詰は、品質が悪くてもつめてしまえばわからないという人がいますが、生でもおいしいものを使うべきです。食品は良心でつくるものです。
食品メーカーにおける良心。それは安心できる原料を使い、責任を持って質の高い商品をつくることです」と。
また、太平洋戦争によりマヨネーズ製造の中断を余儀なくされました。戦後も原料の入手が困難な中、闇ルートからの原料は一切使用しないとの信念を堅持し、結果的に生産・販売を再開したのは1948 年となりました。このような想いを受け継ぎ、現在でも中島董商店が食品を輸入する際には、美味しい商品をより安心して召し上がっていただくために、実際に産地まで足を運んで選定をします。自社ブランドの開発においても、素材をひとつひとつ丁寧に厳選しています。
創業者 中島 董一郎の品質へのこだわりはいまも変わらず引き継がれています。

中島董一郎が設立した財団